学びのかまど「つながりを取り戻すワーク
ファシリテーションスキル講座」
第5期 修了報告
2024年10月〜12月に全11回で実施した、学びのかまど「つながりを取り戻すワークファシリテーションスキル講座」第5期について受講生でティーチングアシスタントも勤めてくれたお二人から、講座についての感想をいただきましたので、掲載いたします。
======================================================================
文:久保朋⼦(とも)(受講生・講座におけるティーチングアシスタント)
つながりを取り戻すワークファシリテーションスキル講座を 2024 年 10 ⽉ 5 ⽇〜12 ⽉ 14⽇まで約⼆ヶ⽉半、オンライン受講致しました。
つながりを取り戻すワークは⼼(感情)・体(感覚)・頭(思考)の三つをとても良いバランスで使うワークです。テキストとして「カミングバックトゥライフ」という分厚い本はあるけれど、それを読んだとて、ワークを完全に理解し実践できるわけではありません。
講座がはじまる前に、講師の由⾹さんは「この講座を受けたって、ワークのファシリテーションができるようになるわけではない」
と⾔いました。では何を求めて、何を学びに、私達はこの場に集まったのだろうか…そんな問いから、講座の幕が開きました。
ワークのこともよく分からない、でもこの場で学べる何かに惹かれて皆集ってきた。それはまるで地球の引⼒に惹かれて私たちが存在するように…!この⼆ヶ⽉半の講座はワークの実践と座学・学び合いの時間すべてがあり、同時に四つのスパイラルを踏んでいく旅でもありました。
考えたこともないことを考えること、今まで⾃分とは関係のないことを⾃分事として想像してみること、⼼に浮かんできた感覚や感情を⾔葉にして外へ出してみること、とても微弱な、⽇常の中では通り過ぎてしまうことを、じっくりと⾍眼鏡で観察して気がついていく。
週に⼀度、3 時間弱、同じ仲間と過ごすうちに、パソコンの画像の前に座り、安⼼感の強いつながりができました。
最初は、わからない・不確実なことが不安で、そのことに囚われて皆カチコチに緊張していました。そして、私は⾃分だけが分かっていないのではないか、置いてきぼりじゃないのか、の焦りとともに居ました。
よく分からないまま始まった講座、そして四つのスパイラルワークの実践を重ねるうちに、その不安や焦りは⾃然と解けていき、あれ?私ひとりぼっちじゃないんだという安⼼感に包まれました。
「分からない」について皆で話し合ったこともありました。何が分からないかを放っておかず、皆で問い合う時間…「分からない」の解像度が上がった時間でした。
この講座を修了したときには「つながり」への確信が⼼の中に⽣まれていました。⾃分とのつながり、⾔葉にすることで⽣まれる⾃分や他者とのつながり、そして世界とのつながり。
講座がない週には仲間たちで集う時間があります。私たちはそれぞれがガイド(ファシリテーター)を担い、ワークの実践に務めました。参加者としてワークを受けた後、ガイドへのフィードバックをする時間はとても貴重でした。今思えば、参加者とガイド側とのちょうど境界線を味わっていたような気がします。
そして、5 期⽣の皆はほんとに個性的な豊かな感性の⼈ばかりで、みんなバラバラで凸凹…⼀⼈として似た感じの⼈はいなかった!笑
だからこそ補いあえる、それだけ新しい⾒⽅や世界がひろがりました。
最初は、皆素晴らしい⼈だから、⾃分なんて…とくらべっこして不安でした。でもだんだんと、素晴らしい皆は地球の⼤転換へと共に導いてゆく仲間なのだ…という意識に変化しました。仲間たちの才能は全てリソース!私が「前へ進む」ときにきっとサポートしてくれる、という信頼感しかなくなりました。
最後の講座は、修了というより⾨出のエネルギーで満ち満ちていました。
スタートラインへ⽴つワクワク感、前へ⼀歩踏み出す勇気、、
「⾔葉にしてみよう」「何か⾏動してみよう」といいう準備は完全に整った感覚です。
最終講座の回で受け取ったジョアンナの⾔葉『You Are Ready!』がずっとずっと私の⼼にこだまし続けています…!
======================================================================
文:井本真央(まお)(受講生・講座におけるティーチングアシスタント)
2024 年 10 ⽉〜2024 年 12 ⽉半ばまでの約 2 か⽉半、Yuka(⿑藤由⾹さん)のファシリテートによる講座でした。講座の⼀番の⽬的は、「つながりを取り戻すワークを使った対話の場を、⾃信を持ってホールドする⼒をつけること」
そのために隔週⼟曜⽇の講座の時間では、Yuka による、
・つながりを取り戻すワークの全体像、理論部分についての講義、ディスカッション
・各プラクティスの背景や成り⽴ちと、ファシリテーターをする上で要点を理解するため講義
を受講しました。
また隔週⽊曜⽇のピアラーニング(受講メンバーで学び合う会)では、
・講座で⾏った内容を深める対話や、かみ砕けなかった点の解消
・実際に仲間同⼠で、ワークのファシリテートの練習&FB 会
・「つながりを取り戻すワーク」に関する想いの共有
を⾏いました。
私はつながりを取り戻すワークを受けたことが1回しかなく、ファシリテートする以前に、つながりを取り戻すワークに関する理解や前提が⾜りていない…前半は、何が分からないかも、分からない…という不安もありましたが、誰も取りこぼさず、しっかり前に進めてくれる Yuka の講座ファシリテートの⼒と、同期との助け合いで、楽しく学びを深めることが出来ました。
講座を受けて、私が⼀番良かったと感じる点は、ファシリテーションの技術⾯と、プラクティスの背景にあるディープエコロジーやシステム思考などについてのバランスが取れていた所です。ワークの場が配慮の⾏き届いた安⼼安全の場であるとともに、背景となる理論への理解が深まれば深まるほど、ワークの最⼤パワーが発揮されるのだと感じました。
また、私たちの同期は、世代、性別などの属性がかなりバラけており、1 つのワークに対しても様々な捉え⽅があり、だからこそファシリテーションに正解はなく、⾃分のベストを模索していこう!という気持ちになりました。
これからも関わり続けたい仲間ができたことも、この講座に参加して良かった点の⼀つで
す。