真実を語る場を作る—「つながりを取り戻すワーク」ファシリテーションスキル講座
第二期 募集要項

【この講座のゴール】

「つながりを取り戻すワーク」を使った対話の場を、自信を持ってホールドする力をつけること。そのために、

  1. つながりを取り戻すワークの理論部分について学ぶ
  2. それぞれのプラクティスと理論部分の結びつきを理解する
  3. それぞれのプラクティスの背景を理解し、ファシリテーション上の要点をつかむ
  4. 仲間同士で学び合うとともに、プラクティスのファシリテーションを練習する

【この講座の対象者】

この講座では、「つながりを取り戻すワーク」を使って、実際に対話の場を持つ意図のある方たちを対象にしています。

また、「つながりを取り戻すワーク」のワークショップだけでなく、「真実を語る」ことが必要とされるさまざまな分野において、多様な目的・機会・開催形式に役立つ総合的なファシリテーション・スキルを養うことを目的としています。

本講座では、受講者間の信頼と安心を養い、相互に学び、助け合えるつながりの育成を目指し、以下の受講要件をもうけています。

  1. ジョアンナ・メイシーの思想やワークに少しでも触れたことがあること。
  2. 11回の講座の全てに参加可能であること。

【ファシリテーター】

齊藤 由香

アクティビスト・翻訳家・ワークショップファシリテーター。現在は日本およびアメリカで環境運動・女性のエンパワメントに積極的に関わるとともに、関連書籍および映像の日本語翻訳を行う。

2011年より米国の仏教哲学者・社会活動家であるジョアンナ・メイシーに師事し、2014年以降彼女が生んだ「つながりを取り戻すワーク」のワークショップを日本で開催。社会や世界の痛みに対する気づきと行動をうながし、新しい世界観や価値観にもとづいたコミュニティ作りを目指している。

米国カリフォルニア州バークレー在住。

翻訳書に『センサリーアウェアネス:つながりに目覚めるワーク』(ビイングネットプレス)『カミング・バック・トゥ・ライフ:生命への回帰』(サンガ)。
映像翻訳に『ジョアンナ・メイシー&グレート・ターニング』『プラネタリー』『ジャーニー・オブ・ザ・ユニバース(仮題)』がある。
また英語では『A Wild Love for the World』(Shambhala)、Deep Time Journal (2017.May)にエッセイが収載されている。



【募集人数】

12名 (最低人数9名)

【受講費】

115,000円 ―170,000円のスライディング・スケール

  1. スライディング・スケールは、各自の状況に応じて、スケールの範囲内で受講費をご自分で決めていただく方法です。
    ¥115,000は、この講座を行うのに最低限のコストです。
    それ以上の金額をお支払いいただくことで、海洋プラスチック問題への取組、ティーチング・アシスタント2名の受講費へのサポート、コミュニティ・サポート・ファンドなど、このコミュニティへの貢献や、この講座で目指す世界への働きかけに共に参加していただくことにつながります。

  2. この講座ではティーチング・アシスタント(2名)を募集しています。
    アシスタントの方たちにはアシスタント業務に対するお支払いをさせていただきます。内容の詳細については、こちらのリンクよりご確認ください。
    (注意:ティーチング・アシスタントに応募される方は、このページ一番下のボタンにある、参加申込フォームと、ティーチングアシスタント申込フォームの両方をお送りください。)

  3. コミュニティ・サポート・ファンド:経済的に支払いが困難な状況にある受講希望者には、本講座の受講者からの寄付によって運営されるコミュニティ・サポート・ファンドが利用できる場合もあります。希望される場合は、こちらのフォームにご記入ください。

  4. 受講費総額の8%は、海洋プラスチック問題への取り組みに巡らせます。


【受講者決定プロセス】

本講座では、受講者が講座終了後もつながりあい、互いの視点や活動から学び、支えあえるよう、年齢・ジェンダー・所属のコミュニティなどの点において、多様な構成となることを大切にしています。そのため、申し込み先着順ではなく、募集期間を一定期間もうけた上で、後日、受講の可否について個別にお返事させていただきます。あらかじめご了承ください。

【受講期間】

5月29日〜8月7日 (全11回)

  • 5月29日を開始日とする隔週の土曜9:00-11:30 (最大延長12:00)の6回(5/29、6/12、6/26、7/10、7/24、8/7)
  • 6月3日を開始日とする隔週の木曜 20:00-22:00の5回(6/3、6/17、7/1、7/15、7/29)

コース内容:土曜日は齊藤由香が講師をつとめ、木曜日はカンパニアのホールドのもと、ティーチング・アシスタントを中心に受講者主導でファシリテーションの練習と学びのシェアを行います。

【日程とシラバス概要】

日程 シラバス
5/29(土)講義
9:00-11:30
第1回:感謝から始める
講座オリエンテーション・旅の仲間を知る・つながりを取り戻すワークとは
プラクティス:エルムダンス、オープン・センテンス
6/3(木)練習会
20:00-22:00
第1回の練習会
6/12(土)講義
9:00-11:30
第2回:世界の痛みを大切にする
つながりを取り戻すワークの「痛み」とは・儀式について
プラクティス:真実の曼陀羅、嘆きのケルンまたは動物哀詩
6/17(木)練習会
20:00-22:00
第2回の練習会
6/26(土)講義
9:00-11:30
第3回:新しい目で見る パート1
エコロジカルセルフ
プラクティス:ワイドニング・サークル
7/1(木)練習会
20:00-22:00
第3回の練習会
7/10(土)講義
9:00-11:30
第4回:新しい目で見る パート2
システム論的世界の見方
プラクティス:七世代先のワーク
7/15(木)練習会20:00-22:00 第4回の練習会
7/24(土)講義9:00-11:30 第5回:前へ進む
パワーウィズ・協働作業
プラクティス:菩薩たちの再会、コルベット
7/29(木)練習会
20:00-22:00
第5回の練習会
8/7(土)講義
9:00-11:30
第6回:収穫祭
ワークショップのクロージング・学びの収穫とお祝い
プラクティス:五つの請願

・プラクティスについては、当日の流れによって、予定していたプラクティスの全てを行うことができない場合や、別のプラクティスに変更する場合があります。

・シラバスでの内容はあくまで目安です。刻々と変化する世界の状況に応じて、取り上げる内容は変わることがありますので、あらかじめご了承ください。



・テキストとして「カミング・バック・トゥ・ライフー生命への回帰―」を使用します。事前に入手しておいてください。